混綿機前
児童
帰りのバス
綿花
製綿
玉綿
小学4年生児童による工場見学

平成16年1月28日(水)晴れ
今日はかわいいお客様が大勢いらっしゃいました。
小学校の4年生児童10人と担任の川口先生が当店の工場見学に来てくれたのです。(学校名は控えます)

数日前、その川口先生から
「機械で綿を打っているところを見せていただけませんか。」
「学校で栽培した綿を綿打ちしてほしいのですが。」
という電話があり、簡単に引き受けたものの当日は少々緊張気味の私(店長)でした。(^_^;

マイクロバスから降りたって来た子どもたちは全員笑顔で元気いっぱい!そしてみんな頭くらいの小袋を持っています。その袋の中身は綿花。
学校の裏山で子ども達が一生懸命育てた綿なのです。
先生のお話によると、
春に綿の種を植え、芽を出し、葉を付け、綿花が実るまで子ども達は大切に木を育てたそうです。そして綿の実を収穫後、、彼らのお婆ちゃん達も手伝って中の種を取り除いたそうです。(手で種を取るのは大変手間のかかる作業です)
そしてこの綿を当店で製綿し、学校で座布団を作り、お婆ちゃんにプレゼントしたいとの事です。いい話じゃないですか。

最初に子ども達を倉庫に案内し、原料の説明をしました。
原料は @メキシコ産原綿 Aポリエステル原綿 B落綿があり
いずれも開綿機および製綿機で加工してから使用します。
メキシコ綿は適度な太さで繊維が長く吸湿性がよいので掛布団や敷布団に用います。ポリエステル綿は軽くて保温力がありますが、繊維自体は吸湿性が無いので、多くの場合メキシコ綿と混ぜ合わせて使います。お客様のご希望でポリエステル綿だけで作ることもあります。値段の安い落綿はメキシコ綿、ポリエステル綿と混ぜて座布団に使います。
 子ども達はそれぞれの原料を手に取り、手触りの違い、色の違い、臭いの違いなどを感じとっていました。

次に工場に入り、綿の加工工程の説明をしたのですが、みんな分かったかなぁ・・・?
一通り説明した後、開綿機および製綿機のカバーをあけ、中を見てもらいました。子ども達、よーくのぞき込んでましたよ。
私のつたない説明だけではイマイチなので、実際に機械を動かし、原料の投入から製品になるまでを実演しました。(子ども達の持ってきた綿ではありません)製綿した綿を小さくちぎり、子ども達に配り、原料と製品の違いを確かめてもらいました。

クラスに1人くらい必ずいますよね、こういう子!(写真上から3番目)おばあさんをやってるらしい。他にヒツジをやってる子もいました。(笑)

子ども達が持ってきた綿を全部集めて重さを計ると、1.8kgでした。貴重な1.8kgです。彼らは私に綿を預けると 「ありがとうございました」 と大きな声で挨拶をしてバスに乗り込んで行きました。

彼らが帰るとさっそく製綿にとりかかりました。200g〜250gの畳サイズの綿が8枚できました。(写真左)なんといっても少量なので薄い小座布団くらいしかできないと思うのですが、何とか工夫して作って、お婆ちゃん達にプレゼントしてほしいものです。

今日工場見学に来てくれた子はみんな私の話をよく聞いてくれたし、私の問いかけにはきちっと答えてくれました。素直で伸び伸びと育った子ばかりという印象でした。

また、「綿」をテーマにして種まきから収穫、そして座布団作りまでを実践された担任の先生には心より敬意を表したいと思います。

 * 「小学4年生児童による工場見学」 は先生に了解を得て掲載いたしました。

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綿花を持った児童